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「ふしぎ星のふたり姉貴」18.5話目「泣きっ面に蜂、泣きっ面浜崎に倖田」にしようかなぁ。

逮捕に失敗したユーク。
協力をしようとするもその努力が実らなかったアウラー。
二人はブライトの逮捕劇の舞台となるはずだったホールにあった椅子に座った。

「ブライト王子は君の所の王様になんて言ってたんだ。」
「なんて言ったかなんてもう知りません。…しかしお父様がなぜ簡単にも」
「言いにくいよな。俺の前では。」
「…はい。」
「ここのところ忙しかったんだ。」
「あなた様はいったいふしぎ星で何をしようとされているのですか。」
「あー俺か。ふしぎ星に必要だと言われて来ただけだ。何かというと…」
ユークはいつも手に持っていた書類を見せた。
「俺は…こういう技術を開発したんだが、元居た所では誰も相手にしてくれなかった。そして誰かが「ここに行け」と言った。そこに行くのになぜか宇宙船に乗る事になったんだ。そしてたどり着いたところがふしぎ星だった。」
「これは…」
「あーお日様の恵みを受けてプロミネンスと同等の効力のある力を発動させる事のできる物なんだが、それの試験をするのに各地を回りたいと言ったら宝石の国の王様アーロン様が融通を利かせてくれた。しかし今は各地の和平調停役の仕事の方が忙しくなっちゃって…そうだなぁまだ試験も終わってないし、研究も進んでない。」
「それで何をなさるのですか。」
「これでふしぎ星の各国の往き来がし易くなるような物が作れる。」
「楽しみですね。」
「もう青写真はできてるけどな。」
「応援させていただきます。」
「よせやい。ブライト王子の件がすんでからだ。でも良いのかな…」
「何がでしょうか。」
「かざぐるまの国の王族である君にこんなに友達っぽくしゃべっても。」
「構いません。」
アウラーは帽子を床においた。
by waruihito_iak | 2006-01-12 22:30 | ふしぎ星のふたり姉貴