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「ふしぎ星のふたり姉貴」13話目「大臣暴走2」にしようかなぁ。

「もーなによー朝っぱらから。」
不機嫌そうに起きてきた。
全身黒ずくめでありながらかわいらしさが漂うパジャマ姿。クロミだ。
ローマンの「ユークのアホーー」で起きてしまったらしい。
「なんだ!」
「なんだじゃないわよ!何よ朝っから騒々しいじゃない。」
「私は今強靱な力を得ようとしている所なのだ!」
「ぷっ。」
「何がおかしい。」
「あなたいつパーマなんてかけたの?

だっさーー

死んでお詫びしてよ。」
「何故に!」
「何故にも奈倉もナコルルも無いわよばか。」
「何処で覚えたそう言う懐かしいって言われそうな単語。」
「何よ。韻を踏んだだけでしょ。」
「何がなんだか知らんが…起こして済まなかった。」
「何よ。なんでそんなに素直なの?」
「君に良い物をプレゼントしたいからさ。」
「この間みたいにナギーニョはお断りよ。」
「そんな事ありましたっけ?」
「とぼけないで。私の事馬鹿にしてるでしょ。」
「してないさ。そのきれいなほほに誓って。」
「はぁ?なにそれ。口説き文句?」
「何を言うんだい。」
「私はブライト王子一筋なの。とっとと私の所にブライト王子をあてがいなさいよ!」
「ブライト王子…そうだった!」
「…あのさぁ、この間ブライト王子一人で何やってたの?」
「何がどうしたって言いたいのかな?」
「ブライトカーニバルとかってやってたじゃない?」
「そうだっけ?」
「あれでメラメラの国のお祭りを邪魔させて…何がしたかったの?」
「…。」
「どうして黙ってるの?」
「あれは予想外だった。」
「それ言うなら想定外でしょ。」
「まー良いじゃないか。」
「だめよ。私の欲しいブライト王子はあんな馬鹿じゃないの。あんな馬鹿じゃ…私死んじゃう。」
「しかしブライト王子も結構たまってたんでしょうなぁ。まるでメラメラチャーハンでも食べたどこかのふたごみたいだ。」
「でもあなたの手下がやらかしたんでしょ。」
「だいじょうぶだクロミ。」
「どうして中途半端にひらがななのよ。」
「大丈夫だクロミ。」
「大丈夫って言えるのあれで。」
「もう一度洗脳をやり直せばいい。」
「もっと馬鹿になったらどうするのよ。」
そこへ手下が入って来た。
「ローマン様!大変です。」
「今こっちも大変だ!」
「失礼しました。」
手下はこの間指摘されたノックを忘れていたせいだと思いもう一度入り直す。
コンコン…
「ローマン様!大変です。」
「今こっちも大変だ!」
「失礼しました。…宝石の国とメラメラの国の軍隊が同盟を組みました。」
「そんな事はどうでも良い。」
「ブライト王子逮捕のために同盟が組まれた物かと思われます。」
「逮捕?あいつが何をしたというのだ。はっはーん。この間のブライトカーニバルが痛く好評で、自分の所のが不評だったからそれでか?」
「その詳細は分かりませんが、かの外交官が関与している模様です。」
「あいつかーーーーあのアホかーーーーーー」

さてそのアホ扱いを受けていた宝石の国の特別外交官のユーク、早急にブライト王子逮捕を進めるために大きな寄り道をしようとしていた。
ところが事が簡単に収まってしまった。
月の国と国境を接する「水量が激減していた」ある貯水池。そこに誰か作ったのかも知れない水門を閉めた所、水量が復活した。調査協力のために手配して貰ったタネタネの国の住民へ王様にこの事を告げ立ち会いをするように求めた。
貯水地に来た王様は
「こんな水門は見た事がない。」
と言った。
山勘が当たった。
月の国のある所がタネタネの国の貯水池の水を勝手に使っている。
そのあと元大臣がもっと暴走したのは言うまでもなかった。
by waruihito_iak | 2005-11-13 23:53 | ふしぎ星のふたり姉貴