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「ふしぎ星のふたり姉貴」5話目「ブライト王子といっしょになれたらいいな」にしようかなぁ。

しょんぼりした顔をしながら入ってきたローマンが自分の部屋に入ってきた。
自分のソファーで寝ている黒いドレスの女を見る。クロミだ。
「クロミ様、私はどうしたらいいのだ。私の事を全てかぎつけている奴がいる。しかも…」
「…うっさいわねぇ。それはどうでもいいからとっととブライト王子と私をくっつけてよ。」
クロミは半分本気のような寝言を言った。
寝言は恐ろしい。本音をしゃべる。本人の裏をえぐり出す。
幾人の人がその静かな恐ろしさに驚愕したであろう。

「ブライト王子…」
「ブライトで良いよ。クロミ嬢。」
「クロミ嬢なんて照れくさいからクロミって呼んでよ。」
「ああそうするよ。」
「今夜はとても月がきれいよ。」
「何を言ってるんだい。君の方が…」
「流行らないわよ今日日そんな台詞。」
「いいじゃないか。本当なんだから。」
「うれしぃ。」
「じゃあ君に乾杯。」
「だから流行らないわよそんな…」
「いいじゃないか。流行らなくても。」
「でもそんな事を照れもせずに言えるあなたって素敵よ。」
「クロミ…」
「ブライト…その手で私を包んでくれないかしら。」
「ああ。」
「私が月の光よりきれいなところ見せつけてやりたいの。」
「よろこんで。」

ローマンはその寝言を「ざけんなてめーかすこらぼ(ry」の気持ちで苦虫をつぶしていた。
by waruihito_iak | 2005-10-07 23:53 | ふしぎ星のふたり姉貴