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「ふしぎ星のふたり姉貴」1話目「完全覚醒ミルロコップ」にしようかなぁ。

王族専用…もとい私有のジムで汗を流すミルロ姫ことミルロコップがいつものカリキュラムを終えたあと帰ろうとしたのだが、急に眠気が襲ってきた。

夢を見ていた。
宝石の国にあるクリスタルマウンテンのどこかを歩いており、しばらくしたところでアルテッサに出会う。そこで目を合わせるもなぜか今度はふたり黙ってある方向に歩き出した。そこには誰かがお茶を入れていた。
「よくおいでいただきました。」
そのものは「水晶の天使」と名乗った。
なんでも宝石の国の王子にまもなく災難がかかるという話をし出した。
それは無論ブライト王子の事で何でも月の国の大臣と何かしらよからぬ話が進んでおり、それがふしぎ星始まって以来の危機であるという。それは今心配されているおひさまの恵みの衰え云々かんぬんでは済まないという。
ふたりにはそれが飲み込めない。ただでさえおひさまの恵みが衰えていてそれが確実であるという話からさらにそれよりも大変な事が起こっている話を詰め込まれ驚きでリアクションがとれない。何せだいたいおひさまの恵みの衰えが確実な物というのはおひさまの国の住民でもはっきりと分かってないのに何処の誰か分からない「水晶の天使」がはっきりとそういったのである。

「それと私たちになんの関係があるの?」
ミルロ姫とアルテッサは口をそろえていった。
「それはふたりに素質があるからです。」
水晶の天使はそう告げた。言うにはアルテッサはブライト王子の実の妹。ミルロ姫に関してはブライト王子に抱いているあこがれがその素質の元であるという。

「でも今のあなた達ではとても心細いでしょう。そのまえに…」
昔おひさまの恵みが衰えてかのプリンセスグレイスがその命と引き替えに危機を救ったという話があったそうであるがその前に魔のパペット「ブーモ」が大暴れしていた。それを手にした物は大きな力を得る事は出来るものの破壊にしか使えず一度手にすれば手首を切断する以外は動きを封じる事が出来ない。しかしクリスタルマウンテンに豊富にある水晶の中に「ブーモ」を辛うじて封じ込める事に成功した。それをしたのが自分であると水晶の天使は言った。

「そんな事宝石の国の文献でなんかで見た事などありません事よ。」
アルテッサはそういったが、
「文献にないのは当然です。なぜなら誰もわたくしの存在自体を知らないのですよ。」
ちょっと残念顔で水晶の天使は言った。
「…私は何をすればいいのですか。」
ミルロ姫が不安そうに言った。
「では、まずわたくしの前にひざまずきなさい。」
そういうと水晶の天使はひざまずいたミルロ姫の頭に手をのせる。
「あなたに純粋で強靱な力を与えましょう。そしてブライト王子へのあこがれを強めなさい。」
ミルロ姫はブライト王子へのあこがれを思い返す。すると見た事もないすばらしい笑顔を浮かべるブライト王子の顔が見えた。
「その笑顔を守る資格が今のあなたに与えられましたよ。」
目が輝くミルロ姫とほほえむ水晶の天使。
「ちょっとちょっと!私を差し置いてどういう事ですの。」
不満そうにアルテッサが言う。
「そんなにがつくとあなたのお兄様はなんて言いますか。」
ほほえんだまま水晶の天使が言う。
「…じゃあ私はどうすれば良いんですの!」
「では、まずわたくしの前にひざまずきなさい。」
と先ほどと同様にアルテッサにひざまずかせるが不満そうな顔は消えない。
「お兄様はあなたの誇りですよ。何があってもお兄様におびえる事はありません。あなたにも純粋で強靱な力を与えましょう。」
と言いつつアルテッサの頭に手をのせる。
ふたりきりで水入らずのお茶の時間を楽しむ風景が浮かぶ。
「その時間を守る資格が今のあなたに与えられましたよ。…大丈夫。ふたりで力を合わせなさい。」
と言われるもののアルテッサにはふたご姫のへんてこな力とかぶって致し方ない。
「あの二人のものはプロミネンスと言う力ですが、わたくしが与えたのは守るべきもののための資格です。それとあなた方の力をふくらませただけです。」
どう説明されても分からない顔をするふたりであるがこの言葉ではなおのこと分からない。
次の瞬間にはふたりは水晶の天使とお茶を飲んでいた。

最後に一言言った。
「あなた方に与えた「資格」は何人も奪う事も盗む事も出来ません。それは与えたわたくしでも…です。」

次回ふしぎ星のふたり姉貴は「剣は…いらない!」



「ポップコーンおかわり!」
「へーいまいど。でも食べ過ぎるんじゃないよ。太っちゃうぞーー」
「大丈夫大丈夫。私のおなかコスモスだから。」
「これだからプリンセスらしくないプリンセスって言われるでぷも。ってレイン様まだ気絶してるぷも。」
「…ブ…ブブライト様ぁぁぁ〜。」
「ミルロってブライト好きなんだぁ。」
「とても分かりづらいでぶも。」
「でもアルテッサのケーキおいしかったなぁ。」
「ポップコーン食べながら言う台詞じゃないでぷも。」
「…ブ…ブブライト様ぁぁぁ〜。」
「まだ気絶してるぷも。」
by waruihito_iak | 2005-10-01 23:21 | ふしぎ星のふたり姉貴